アウトプットノート

物語、本、歌詞、表現を中心とした頭の中のメモノート。

2017-01-01から1年間の記事一覧

主君の太陽(全17話)

幽霊のエピソードは、笑えるものもたまにあるけど基本的に重たくて辛かった。交通事故で亡くなった幽霊や虐待を受けて亡くなった子供の幽霊などが登場することで、差し迫った社会問題とリンクして涙無しでは見ることができなかった。「未来は生きている人間…

嫉妬の化身のキャラの秘密

韓国HPで確認すると物語の冒頭で登場するあの宇宙人たちには、ちゃんと固有の名前と性格が設定されているようでした。韓国語読めないのでGoogle翻訳の写真スキャナーに頼って翻訳を試みました。間違っていたらごめんなさいOKKI好奇心が多く、不注意で常に事…

児童文学『宝島』の読み比べ

ジョンバーニンガムの『なみにきをつけて、シャーリー』は、スティーブンソンの『宝島』の影響を強く受けているように思われます。日本でも実に色んな人の手によって訳されているようですが、今回は金原瑞人、海保眞夫、坂井晴彦、この三人の訳の違いに注目…

ヒーラー15話 キム・ムンホ

「当時、新聞やテレビで報道されなかった事件を彼らはラジオ放送で報道しリスナーたちは録音して人々に伝えました。(中略)殺人事件が起こりました。しかし報道されることはありませんでした。」 「この世には悔しい死を遂げても報道されない人がたくさんい…

頭の整理

ドラマを見ていてふと思いついた、架空の話をします。なので、以下に書かれている内容自体は、フィクションです。特定の人物を指しているわけではありません。 ↓↓↓ 日本人俳優のAは、本社がアメリカのファーストフード店「D」のCM依頼を断った俳優Bのことを…

六龍が飛ぶ 48話まで観ました。

イ・ソンゲが王位についた48話を区切りに、少し前の話を振り返ってみます。今回は主に「海東甲族」と「無名」についてです。少しばかりお付き合いください(^^) 疑問①海東甲族はなぜ500年の歴史の中で政治の犠牲にならなかったのか。 海東甲族は、政治…

『冬のソナタ』~象徴性について考える~

〇おすすめ本 今回皆さんにおすすめしたい一冊は、『『冬のソナタ』に見られる「社会」と「個」の相克 登場人物の役割を中心に』です。この本は2013年、冬のソナタから10年という節目の年に出されました。『冬のソナタ』を見た人が楽しめるのはもちろんのこ…

正祖と芸術

教授に卒論指導を受けていた時のこと。教授は「文学に限らず一見無駄に思えるものを排除してきた国に未来はないということは、歴史が語っているからね」と仰った。 昨今の大学改革で文学部の廃部が推し進められる日本ですが、世界的に見ても文学研究が疎かに…

ドラマで国語!

先日、大河ドラマ「おんな城主直虎」の第12話を観ました。最愛の直親を失った直虎に向かって、和尚はこのような慰めの言葉をかけます。 「己を責めたとて、死んだ者は返らん。じゃが、生きている者は死んだ者を己の中に生かすことはできる。例えば偲ぶこと…

太陽を抱く月 全20話

「太陽を抱く月」 韓国での最高視聴率 42.2% 〇フィクション時代劇 2013年、このドラマが日本で放送された時「時代劇あんまり見ないけどハマった!」などの感想がSNS等で多く見られたようです。それもそのはず、時代劇の演出を担当するのは初めてだというキ…

おんな城主直虎、10話まで。

[おんな城主直虎]10話まで視聴しました。コマーシャル無しで45分。個人的に次がどんどん見たくなるちょうど良い時間だと思っています。 ストーリーもわかり易く面白いですが、なんと言っても映像の美しさに毎回惹き付けられます。何気ないシーンも、屋内も…

イ・ヨンエ『ヨンエの誓い』(NHK出版、2006)

日本で一番有名な韓国時代劇と言っても過言ではない「チャングムの誓い」。放送から3年後に出版されたイ・ヨンエさんの本を紹介します。ヨンエさんは、チャングムを演じた大女優です。彼女のまっすぐな意見と数ページに一枚はさまれる写真に、目が釘付けにな…

「六龍が飛ぶ」(1~10)

先日「六竜が飛ぶ」を1話~10話まで視聴しました。高麗後期を描いた長編時代劇です。ここでは、3人の人物に焦点を当てて見どころを紹介したいと思います。 ①イソンゲにとっての戦 「これが戦だ。どう言い繕っても戦とは人を殺めることなのだ。」 (第1話…

それぞれにドラマあり

皆さんは、文房具ロボット文九郎をご存知だろうか。正確には2代目文九郎で、9つの文房具機能を備えたロボットである。当時小学2年生の私は、どうしてもこれが欲しかった。ある日、学校から帰ると私の勉強机の上に文九郎が置かれていた。近所の文具屋では中…

短気は損気

古典教材「小野の広才」を読んだ時、小野篁より嵯峨天皇の人物造型が気になったのはドラマ「イサン」の影響かもしれない。チャングム、トンイはいずれも虐げられてきた身分の主人公が才能を認められていく話だが、イサンは主人公が王様であるから、才能を見…

会いたい 韓国ドラマ(全21話)

「不謹慎だけど、ありがとう。」綺麗事じゃない本心の言葉がこのドラマでは随所に散りばめられています。「生きるために、君を思い続けた。生き抜くために、あなたを忘れた。」 残忍な事件によって引き裂かれた人たちが織りなす人間ドラマに、純愛ストーリー…

屋根部屋のプリンス

屋根部屋のプリンスは全20話。世子(せじゃ:王位継承者)とお付きの者たちが、朝鮮王朝時代から300年の時を超えて現代のソウルにやってきます。彼らが現代の生活に徐々に適応していく過程は、とても面白いです! 展開が予想できそうでできないところが多々あ…

イサンの好きな場面①

長い船の橋を渡り、扉を開けるとそこには、完成されたもう1つの都"水原(スウォン)"が広がっていた。王(イ•サン)の長年の夢でもあった権力分散のための改革がついに身を結んだこの瞬間を、視聴者は迫力あるエンディング曲と共に味わうことになる。長かった…

ファインディング•ドリー

1作目のファインディング•ニモを見たのは小学校1年生の時。あの時はドリーの記憶障害が切なく感じて悲しかったですが、大学生になって観直すと、むしろドリーは最もイキイキしたキャラクターとして映りました。 1作目の方がドラマとして完成度が高いとは思…

トンイの好きな場面①

奴婢から女官になっても幾度となく命を狙われてきたトンイが、承恩尚宮(王の寵愛を受けた女官)として宮殿に戻ってくる場面。 怖い思いをしても宮殿に戻って以前のように働きたい理由を、トンイはこのように述べています。「不当な扱いを受けた女官や、力を…

チャングムの好きな場面①

チャングムがドラマの中で菜園(女官にとっては墓場も同じ)で過ごす時間はとても短いが、彼女の向学心と行動力が美しく描かれた名シーンだと思います。 不条理な状況に陥っても、自分を腐らすどころか新たな芽を生み出す。 次のセリフがこのシーンの存在意義…

そんなノリゲがやってきた

前回の記事で「宮廷女官チャングムの誓い」に登場するノリゲについて紹介しました。そのノリゲが、手のひらサイズのストラップになって我が家にやってきました!ちゃんと小刀や小筆などもリアルに再現されています!!!お守りとして側に置いておきたいと思いま…

チャングムのノリゲ

一般的にノリゲとは、女性用の装飾品で、チマチョゴリの腰の部分に付けるそうです。しかし、チャングムのお父さんが作ったノリゲは普通のノリゲではないのです。勉強が好きなチャングムのために、墨壺•小筆•小刀付きの画期的なノリゲを作りました。(もはや…