終結の記録@師任堂
『師任堂(サイムダン)〜色の日記〜』全44話。『チャングムの誓い』のイヨンエさんの復帰作で、宣伝当初から日本に入ってくるのを心待ちにしていました。
一緒に歩く2人の姿がありました。
今度こそ、ゆっくりといつまでも平穏に暮らせますように。
馬医 最終話を見終えて
イビョンフン作品はこれで4本目となりましたが、今回もまた心に残る最終回でした。
〇王様の手術に携わった功労者たち
兵が押しかけるようなあんな環境の中、よく集中を切らさず最後まで手術を成し遂げたなぁと思います。
頑張った人たちが認められる瞬間に胸が熱くなりました。
〇王様の主治医に任命
いつか王様の主治医になることは宣伝文句でもあったので知っていましたが、ここで宣旨が出るとは思っていなかったので思わず涙が...
〇新たな医療体制
両班だけが自宅に医者を呼び寄せたり、重臣の横流しで急ぎ薬が欲しい人たちの元へ届かなかったり...医療の不平等さにメスを入れるクァンヒョン。堂々としていて本当にカッコよかった!!
〇一番自分がしたいこと
数年後自ら志願し地方長官へ。
放送前から繰り返し「馬の医から主治医にまでなった男の波乱に満ちた人生」というフレーズが流され、視聴者は主治医が彼の最終ゴールかのように思ってしまいますが、そうではなかった!
どこにいようと、
どんな身分になろうと、
「馬医」の精神を持ち続けた彼が起こした奇跡の物語。
獣にも人にも分け隔てなく向き合うクァンヒョン。同じ命を諦めない。
感動をありがとう!
私に嘘をついてみて(全16話)
ユンウネさんはやっぱり表情豊かで見ていて和むし、カジュアルなファッションも楽しめました。
未来の選択から引き続き、1人ユンウネ祭り開催中でした😁
カンジファンさんとのツーショットも癒されました。
それにしても公務員と社長の恋愛にしては仕事に対する責任感がないし、私情持ち込みすぎで絶対この人たちと一緒に働きたくないけど、絵面が可愛かったからドラマとして楽しみました(笑)
内容に関しては、困難を乗り越えては調子に乗りの繰り返し...目の保養ドラマとして割り切りました...。
そんなゆるいラブコメですが、一つ納得させられた言葉がありました。
「明白な真理に証拠は不要だ。必ず誰かが分かってくれる。」
もし今後、不条理な目にあって自分の主張の正当性を証拠として挙げることができず悩んだら、この言葉を思い出したい。
主君の太陽(全17話)
幽霊のエピソードは、笑えるものもたまにあるけど基本的に重たくて辛かった。
交通事故で亡くなった幽霊や虐待を受けて亡くなった子供の幽霊などが登場することで、差し迫った社会問題とリンクして涙無しでは見ることができなかった。「未来は生きている人間がつくらなきゃ」というゴンシルの言葉はテーマの1つなのだろう。今・未来を生きる人へのメッセージが随所に散りばめられた作品だ。
〜〜〜〜〜〜
考え出すと暗くなっていくのでこの辺でやめます(笑)
でも、ほんとの所どうだったのか亡くなられた方に尋ねたいことっていっぱいありますよね。忘れ去られた死人にスポットを当てるという意味ではヒーラーとも少し共通しているように感じます。
幽霊の話からは逸れますが、見える人だけが苦しむ社会ではなく、万人が見ようとすればもっと弱者は生きやすくなるのに...と考えさせられた作品です。
視聴途中では脚本に色々不満を漏らしていた私も、最後まで幽霊が見えるゴンシルの人物設定は気に入っています。彼女だけが背負うべきことではないのだけれど、パートナーが理解者であることも大きいし、今後に光が見える終わり方で良かったと思います。
あのラストを見て昔スティーブ・ジョブズの名言集で英語のトレーニングをしていたことを思い出しました。まだCDが残っているはず。探してみようかな。
◎変わっていく主君
秘書が言ってたように私も変わっていく主君を見るのが楽しかった1人です😊
「空白の期間、俺はすごく変わった
戸惑ってはいるがイヤじゃない。
変えたのはお前か?」
「平気じゃないなら振り向け
もう一度記憶を探すから」
ここも切なかった😢
「得た時の気持ちも失った時の気持ちも人は全て抱えて生きなきゃいけない。確かなのは愛を選べば寂しくないということです。」(17話、ゴンシル)
・確かなのは
→敢えて断言することで、愛を選ぶことが本来の自然な生き方なのでは?という主張のニュアンスが含まれる
・愛を選べば
→にとえに恋愛の話というわけではなくて、愛すること全般を指し、大きく捉えると素直な心や良心をも含むような気がする
・寂しくない
→何かを得て失えば、もちろん悲しさや寂しさはあるけど、人生において寂しくないという意味に思われる
「愛を選べば寂しくない」は自分なりの解釈では、「失うことを恐れて最初から自分の心を騙すのではなく、愛や良心に従って生きれば、例え失っても心は満たされている。」
ちょっと変な文章だけどこうなりました。
ここまで長々と私の頭と心の整理にお付き合い頂きありがとうございました。
最後は切ないジソプ氏の表情でお別れしましょう!笑
嫉妬の化身のキャラの秘密
韓国HPで確認すると物語の冒頭で登場するあの宇宙人たちには、ちゃんと固有の名前と性格が設定されているようでした。韓国語読めないのでGoogle翻訳の写真スキャナーに頼って翻訳を試みました。間違っていたらごめんなさい🙏
OKKI
好奇心が多く、不注意で常に事故を起こす。
大事なことを失敗しても、いつも周囲がまとめてくれる。
→ピョナリ
KAO
リーダー意識が強い。
常に知識欲があり、正義でいたいと思っているほど責任感がある。
→イ・ファシン
ROO
言葉が少ない。いつも修練をしている。
心をよく表現できないが、誰よりも勝負欲を抱いている。
→ジョンウォン
MO
女性ながら力が最も強い。
普段は柔らかいが怒ると恐ろしい。
→ホンアナウンサー
登場人物のイメージキャラなんですね(笑)
私はやっぱりファシンのKAOが1番好きかな😌
児童文学『宝島』の読み比べ
ジョンバーニンガムの『なみにきをつけて、シャーリー』は、スティーブンソンの『宝島』の影響を強く受けているように思われます。日本でも実に色んな人の手によって訳されているようですが、今回は金原瑞人、海保眞夫、坂井晴彦、この三人の訳の違いに注目してみました。それぞれの解釈が露になっていてとても面白かったです。金原さんの訳が個人的に一番読みやすかった為、自分のレポートで使う参考文献は金原さんの『宝島』を選びました。
(以下より金原訳を①、海保訳を②、坂井訳を③で記載します)
◇読者にむけられた謝辞の違い
①買おうかどうか迷っているきみに
②お買いになるのをためらっている読者に
③買おうか買うまいかと迷っている人に
ちなみにブログ主は、「ためらっている」という語句を入れた②の書きぶりに最も惹かれました。
◇アメリカの紳士ロイド・オズボーンへ向けて
①古い物語が好きなきみに語っているうちに、こんな物語ができてしまいました。
②なし
③きみの高尚な趣味に合わせて、この物語は書かれましたが、
②で訳されなかったのはどうしてでしょう。
③の「古い物語が好き」=「高尚な趣味」という訳者の解釈の色が強く出ているのも面白いですね。
◇最後に、冒頭部の違いについて
①地主のトリローニさんからも、医者のリブジー先生からも、ほかのみんなからも、書け書けとせっつかれてきた。あの宝島のことを最初から最後まで、こまかく書けというのだ。
②郷土のトリローニさん、医師のリブジー先生をはじめとする人々から、宝島をめぐるわたしたちの冒険を最初から終わりまでくわしく書いてはどうかとすすめられた。
③地主のトリローニさんや、医者のリブジー先生をはじめ、そのほかのかたがたから、あの宝島についての話を、はじめからおわりまで一つ残らず書きとめておくように、ただし、島の位置だけは、まだ掘り出してない宝っもあることだから、伏せておくようにといわれたので、
「せっつかれた」「すすめられた」「いわれた」ではニュアンスが大きく異なります。
本文比較はできませんでしたが、最初の数ページと冒頭だけでもこんなに違いが見られるんですね。
寄り道して力尽きる前に、レポートがんばってきます。
ヒーラー15話 キム・ムンホ
「当時、新聞やテレビで報道されなかった事件を彼らはラジオ放送で報道しリスナーたちは録音して人々に伝えました。(中略)
殺人事件が起こりました。しかし報道されることはありませんでした。」
「この世には悔しい死を遂げても報道されない人がたくさんいます。全員は無理だとしても、1人でも多くの話を聞いてあげたかった。私たちはあなたを忘れません。これを伝えるために今日の放送をしました。」
「報道もされずにひっそりと死んでゆく人たちが殆どである」という事実と、言論統制された社会で選び取られた情報を日々与えられ、そのことに無自覚に生きる多くの人々に、警鐘を鳴らしたキム・ムンホ。ヒーラー15話も「これを伝えるため」に放送しているように感じた。