ドラマの魅力

韓国時代劇をはじめお気に入りのドラマについて感じたことを書いてます。

終結の記録@師任堂

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『師任堂(サイムダン)〜色の日記〜』全44話。チャングムの誓い』のイヨンエさんの復帰作で、宣伝当初から日本に入ってくるのを心待ちにしていました。

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ヨンエ氏は大学美術講師のジユンと、怒涛の朝鮮王朝時代を生き抜いた芸術家サイムダンの一人二役を見事に演じ分けました。
違う時代に生きた二人の女性の苦悩を1冊の日記を通してリンクさせていったところに新しさと面白さを感じました。
今回は、涙なしでは見ることができなかったクライマックスから終結部の一部をここに記録します。

○内禁衛将の決断

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「刀をしまえ 聞こえぬか」

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「よく聞け お前たちはここで何も見ていない。また思い出してもならぬ。」「宣城君様は死んではならぬ方だ。」

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出会った当初ギョムはまだ子供でした。自分の手で処刑地に向かわすことはできず、結局ギョムを逃して自害します。自分が生きて帰れば部下たちも一緒に刑に処されると考えたのでしょう。 あなたもまた宣城君と同じく死んではならない尊い方でした...。

○ギョムのその後

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「どこにいてもあなた様が感じることを私も感じ、あなた様が見るものを私も見るでしょう。会えなくとも別れでないことを信じています。永遠に。」
イタリアに渡ったギョムは、このサイムダンの手紙に応えるように生きていきます。

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「そなたがいなくても私は生き続けている。どこであろうと共にいると言ってくれた。今私が見ている風景をそなたも見ているだろう。」

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「まだ私は夢の中だ。“月の昼寝”
そなたと私の夢はここに永遠に刻まれる」

シエスタディルナ(月の昼寝)の彫刻は1話ですでに出てきていました。ジユンも視聴者もこの時はまだそれが何か知りません。

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全てを知った最終話で再びこの彫刻と向き合う時、ジユンの表情も変わります。
二人の夢は本当に永遠に刻まれたのですね。

○サイムダンの最期
子供達の「お母様早く」の声に微笑むも一人で向こうの方へ歩いて行ってしまうサイムダン。

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次のシーンで亡くなってしまうことを分かった上でもう一度このシーンを見直すと、「生と死の狭間」を表現した抽象的なシーンのように思われます。
母として子供のために生き、自分に厳しく弱者に優しく、常に誰かのために生きていた彼女の最期を私も涙で見送りました。

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○分からないからこその不安
昼寝から覚めたギョムは、赤ワインで汚れた日記に気づきます。
サイムダンの身に何か起きたのではないかという恐怖が彼を襲います。

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あるいはサイムダンの死を悟ったのかもしれません。しかし真実を知るすべがない。彼は一心不乱にサイムダンの絵を描きます。
この「美人図」はそんな状況下で描かれたものだったのですね。

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絵を描き終えても、当然不安はおさまりません。
部屋を出て叫ぶギョム。

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最終話でようやく1話と繋がりました。何があったか分からないからこそ余計に怖くなる。何かあったとしても異国の地にいる自分には何もできない。ギョムの悲痛の叫びに観ている私も胸が締めつけられました。

○魂の再会
1話を振り返ると「先生お食事です。倒れてしまいますよ。どうかお食事を。」と使用人らしき人がギョムに食事を届けていました。

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そんな声が耳に入らないくらい一心不乱に描き続けていたのですね。

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1話でギョムが絵を描いている時、宮廷の廊下を彷徨うサイムダンのカットが挟み込まれていました。
必死でギョムを探しているようにも見えます。もしかすると亡くなったサイムダンはこの時ギョムに会いにきていたのかもしれません。

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全てを知ったジユンが再びトスカーナを訪れた時、彼女とサイムダンがしきりに重なり合います。


「この世にはたくさんの縁があるのよ。出会える縁もあれば会えずじまいの縁もある。」

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何が「縁」かは、その人の心の持ちようなのかもしれません。

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現代の彼らは「出会える縁」かそれとも「会えずじまいの縁」なのか。これも何かの縁であることは間違いないでしょう。
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多くの生き死にがあった怒涛の時代。時代に抗い駆け抜けた彼ら__

その先には

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一緒に歩く2人の姿がありました。


長すぎる月日の流れを耐え抜き、ようやく今2人は共に歩き始めます。

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今度こそ、ゆっくりといつまでも平穏に暮らせますように。

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